2025.09.19 Fri 窓辺から広がる風景──借景のある家づくり

こんにちは!

dramacy設計士の鈴木です。

少し前ですが、私の地元・新潟県にある佐渡島に行ってきました!そこで、素晴らしい借景を持つ建築物を発見したのでご紹介します!

佐渡の小木にある矢島・経島をご存じでしょうか。たらい舟体験や赤い太鼓橋で有名な観光地ですが、その奥にひっそりと、明治時代に建てられた「旧山本悌二郎別荘」という建物があります。

外観は小さな木造の別荘なのですが、一歩中に入ると驚かされます。使われている木材がとてもユニークなんです。

流木や舟板、皮付きの丸太、クロガキなど、普通の家ではなかなか見ない素材がふんだんに使われています。まるで自然と遊ぶような家づくりがされていて、とても楽しい空間です。

特に印象に残ったのが「藤の間」という部屋。海に向かって大きな窓があり、建具を全開にすると一気に視界が広がります。

窓の向こうには海と空がそのまま飛び込んできて、建物の中にいながら自然を全身で感じることができました。

100年以上前に建てられた建物ですが、「素材をどう活かすか」「自然とどうつながるか」という考え方は、今の家づくりにも通じるものだなと感じました。私たちも日々の設計の中で「素材感」や「景色とのつながり」などを大切にしていますが、この建物から学ぶことはとても多かったです。

佐渡観光の際には、ぜひ矢島・経島にも立ち寄ってみてください。観光地としての景色も素晴らしいですし、この別荘の中に入ると、建物そのものが旅の思い出になると思います。

旧山本悌二郎邸では、建物自体よりも、窓の先に広がる景色をどう暮らしに取り込むかが強く心に残りました。家の中の間取りや性能はもちろん重要ですが、外とのつながりをどうデザインするかで、住まいの質は大きく変わります。借景はその一つのヒントです。

窓からの景色を暮らしに招き入れることは心地よいですが、ときには外からの視線を遮りたいこともあると思います。

私たちは、その想いに寄り添いながら、中と外の距離感を一緒にデザインしていきます。ぜひ、気軽に想いをお聞かせください。

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